新しい時代「令和」のヘルスケアIT

新元号「令和」で盛り上がっていますね。
「温故知新」という素敵な言葉があるように、2千年ぐらい続く伝統文化である元号で盛り上がって、それキッカケで新しい時代を語る。このことがなんともオツだなあと思ってまして、私も久しぶりにブログを更新します。

転換期にあるヘルスケアIT

いま間違いなく大きな転換期を迎えているヘルスケア分野とIT分野ですが、これからのヘルスケアITに必要なのは、この「温故知新」の考え方だと思います。そして、ここで振り返らなければいけないのは数十年、数百年ではなく、もっと前の時代も含めてだとも思ってます。

日本の課題「超高齢化」と「人口減少」

現在、この国が抱える大問題に「超高齢化」と「人口減少」があります。そのソリューションの提案が私達のヘルスケアITの仕事に求められています。

人類の歴史600万年ぐらいを振り返っても、これから私達が迎える超高齢社会は未だかつて誰もが経験したことの無いものだと言われています。

一方、昨今のITの進展をはじめとした技術革新も、もちろん誰も持ちえなかったものです。

ってことで、これを上手く使ってなんとかこのピンチを突破しようというわけです。

ヘルスケア分野で起こっていること

ここ数百年ぐらいの医療は進歩は目覚ましいものがあり、今日も多くの先生方の叡智とご活躍のおかげで私達の健康と生命が保たれているということは、この業界に身をおいていれば肌で実感できます。

そう、ここでハッキリさせなければいけないのは、高齢化=長寿化自体は決して悪いことでは無いということです。

これとセットで起こっている人口減少が問題で、その因子はいろいろ考えられるし諸説あると思うのでここでは触れませんが、間違いなく逃れられないのがこの問題です。

問題に立ち向かうためにヘルスケア分野で語られている重点キーワードのひとつ「地域包括ケア」について、故きを温ねて新しきを知りたいと思います。

地域包括ケアとは

厚生労働省の説明を引用するとこうなってます。

高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/

これまでの常識で正しい選択とされてたのは、人生の最期は何でも揃ってる都会の大きな病院に入院するということでした。

医療が進歩して発展したことで24時間高度な医療を受けられる病院がたくさんできて「入院すれば安心」だったのですが、新しい時代に向けても同じ考え方で良いのでしょうか?

(もちろん急な病気であったり重症であったりした場合は手厚い入院医療を受けるべきですが)

よくよく考えたら人類史上、病院で死を迎えるようになったのは、たかだかここ数百年のことなのです。

無事に人生の最期を迎えられた場合、仲間や家族に見守られる中、家でゆっくりとその時を迎える。それまでの何百万年もの間、私達はそうしてきたはずです。どうあるのが本当の幸せか、人生のあり方を見つめ直す時代かもしれません。

在宅ケアと家庭医

高度化した先進医療を病院で受けずに、家で亡くなることが良いのか!?という意見も出てくるかと思うのですが、そういう話ではありません。

現在、在宅ケアの充実が急ピッチで進められています。在宅ケアとは患者さんは家に居ながら地域の医師、看護師、リハビリ療法士、薬剤師や栄養士に介護サービス提供者なども加わったチームでケアに当たるというもので、このことで病院に入院してる場合と遜色ない医療を受けられ、家で落ち着いて暮らせることで、むしろそれ以上の満足感を得られます。

上に書いたように仲間や家族に見守られる中、家でゆっくりとその時を迎えることができるのです。このときポイントになるのが、在宅ケアチームの皆さんを文字通り「仲間や家族」だと信頼できるかということです。

「家庭医」という言葉があります。「総合診療医」とか「かかりつけ医」とかとほぼ同じ意味ですが、病気の種類や年齢に関わらず相談できる近くのお医者さんのことです。考えてみたら昔の日本もそうで、山本周五郎の時代小説「赤ひげ診療譚」の描く赤ひげ先生のスタイルがそれです。

そのイメージで信頼できる家庭医の方と深いコミュニケーションを取ることが重要ですし、その他の在宅ケアチームの方々と上手く連携して行くこともとても大切です。

ITの役割

そして、その連携のためのツールとしてITが機能するべき時です。

医師と患者のコミュニケーションにオンライン診療が役に立つでしょうし、地域のケアスタッフ間の連携のためにクラウド型の情報共有システムを構築することが役に立てると考えます。

5Gのような通信技術やIoTの技術のおかげで、家にいながら入院しているのと変わらないケアを受けることができ、MaaSが進めば普段家でケアを受けている高齢者でも緊急時に病院を受診したり、逆に医師が駆けつけることがよりスムースになるでしょう。
患者さんの家族もたとえ遠く離れて住んでいても、これらの技術のおかげで身近に繋がっていることができると思います。

そして、こういった技術が目まぐるしく登場する今だからこそ、真に最適なシステムを作るにあたっても、変化が起こると思ってます。

医療従事者とIT従事者との深いコミュニケーションと相互理解の上で、実際の現場で何が起こっているのか、何が足らないのかを知った上で提案を行う、それを常にブラッシュアップしていくこと。いわゆる「デザイン思考」の考え方は重要になるかと思っています。

まとめ

令和の新しい時代には社会が大きく変わります。医療の提供側も受ける側もそしてITシステムを作る側もチームワークが大切な時代になります。


ヘルスケアITを生業としている私ですが、業界動向や知識・技術の習得に努めるのは勿論のこと、そこにプラスして、これから何より必要になるのは表現力やコミュニケーション力かと思います。日々そこの部分も磨いて行かねば!とヒシヒシと感じている令和元年の今日このごろです。


今回の記事、長くなりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。

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